アルミの切削加工

アルミ加工の強みと専用体制による対応力

アルミニウムは軽量でありながら、適切な合金を選ぶことで強度を持たせることも可能な非常にバランスの取れた金属材料です。さらに、熱伝導性、耐食性、加工性、溶接性にも優れることから、自動車、航空機、電子部品、包装機械、工作機械、半導体設備など幅広い分野で使用されています。

また、アルミは展延性に富み、切削も比較的容易であり、複雑な形状でも加工による成形がしやすい素材です。弊社でも、2000系、5000系、6000系、7000系といった主要なアルミ合金に幅広く対応しており、材質ごとの特性に適した加工ノウハウを積み上げてきました。

[ BENEFIT ]

西山工機では、アルミニウム専用の加工機として運用している設備があります。この専用機によって、他材質（例えば鉄系や銅系）の切子混入リスクを排除し、アルミ素材の再利用性や品質保持にもつながる環境を整備しています。

使用するクーラントについても、アルミへの腐食や変色がしにくい性質を持つ製品を選定しており、細かな部分にも品質安定の工夫を施しています。切削工具もアルミ加工に最適な「切れの良い」「溶着しにくい」タイプを選び、高い表面品質と寸法精度の両立を図っています。

専用機の存在により、突発的なご依頼や短納期案件にも柔軟かつスピーディに対応できる体制を整えており、1個からの少量特注品にも対応可能です。

材料調達から切削加工、表面処理（アルマイト）までを対応することが可能です。協力会社と連携し様々なニーズに対応できるよう体制を整えています。

材料在庫がある場合は、短納期対応やイレギュラー案件へのスピード対応も実績があり、お客様のスケジュールに貢献できる部分があると思います。

これまでにも、包装機械、工作機械、半導体関連設備など、高精度かつスピード感の求められる業界向けに多数の実績を重ねており、高い評価をいただいております。

[ case ]

アルミは「削りやすい」素材と思われがちですが、加工スピードが出るぶん、条件が合わないと表面荒れや寸法の乱れ、溶着などの不具合も起こりやすいという一面もあります。

西山工機では、アルミの切削加工の特性を理解した上で、適切な工具・加工条件・設備環境をトータルで考えています。

今後も、アルミならではの素材特性を最大限に引き出し、精度・品質を安定して実現するための加工を日々追求しています。